hsp3imp.txt

doclib\hsp3imp.txt » Plain Format

------------------------------------------------------------------------------
HSP3IMP.DLL ver3.3                                  HSP : Hot Soup Processor  
HSP拡張DLLリファレンス             copyright 1999-2011 (c) onion software  
------------------------------------------------------------------------------

・はじめに

	このDLLは、Hot Soup Processor ver3.3相当の機能を外部から呼び出すために
	利用するものです。
	HSP3IMP.DLLには、HSP3ランタイムと同等の機能が組み込まれています。
	HSPだけでなく、C/C++といった一般的な言語で作成されたアプリケーションに
	HSPの機能を付加することができます。
	HSP3IMP.DLLの動作画面は、指定されたウィンドウの子ウィンドウとして
	機能するので、パーツを貼り付ける要領で、HSP3の画面を利用することが
	可能です。

	また、HSP3IMP.DLL自体をHSPのプラグインとして使用することも可能です。
	その場合は、HSP3IMP.DLLを、HSP3.EXEと同じディレクトリに置いて
	お使い下さい。


・スクリプトからの呼び出し

	HSPスクリプトからDLLを呼び出すには、以下の行をスクリプトの先頭に追加
	して下さい。

	#include "hsp3imp.as"

	その後は、命令が追加されHSP3IMP.DLLの機能が使用できるようになります。


・命令詳細

	hspini mode,xsize,ysize,handle

		mode : 初期化モード($100=子ウィンドウとして初期化)
		       bit0 = window非表示(ON/OFF)
		       bit1 = カレントディレクトリ変更禁止(ON/OFF)

		xsize  : HSPの初期化ウィンドウサイズ(X)
		ysize  : HSPの初期化ウィンドウサイズ(Y)
		handle : 親のウィンドウハンドル(HWND)

		HSP3IMP.DLLを初期化します。
		HSP3の初期化と、オブジェクトファイルの読み込みを行ないます。
		hspiniを実行する前に、hspprm命令によって各種設定を行なって
		おく必要があります。
	hspbye

		hspini命令によって初期化されたHSP3のインスタンスを破棄します。
		最後に必ず実行して、HSP3の終了処理を行なう必要があります。

	hspexec

		hspini命令によって初期化されたHSP3のタスクを実行します。
		hspexec命令は、実行したコードが終了するか、エラーが発生するまで
		戻ってきません。(その間は、HSP3のタスクが動作します。)
		HSP3IMP.DLLは、あくまでもシングルタスクとして動作することを
		前提としているので注意してください。

	hspprm p1,p2,p3,p4

		HSP3IMP.DLLに関する設定および、情報の取得を行ないます。
		p1の値によって、p2〜p4までに指定する内容が変わります。
		設定されるパラメーターは、以下を参考にしてください。

		p1(mode)
		-----------------------------------------------------------
		    0        親ウィンドウからの表示オフセット指定
		             (p2,p3でX,Yオフセット値を設定します)
		    1        起動パラメーター指定(HSPTVでのみ使用します)
		0x100        HSPCTX構造体のポインタを取得
		             (結果がp4で指定されたアドレスに書き込まれます)
		0x101        拡張命令を初期化するための関数指定
		             (p4にHSP3TYPEINFOポインタを引数とする関数を登録します)
		0x102        HSP3オブジェクトファイル名を指定
		             (p4にファイル名が格納されているアドレスを設定)


・C/C++からの呼び出し

	以下のようなコードにより、Cからの呼び出しが可能です。

	typedef BOOL (CALLBACK *HSP3FUNC)(int,int,int,int);
	typedef BOOL (CALLBACK *HSP3FUNC2)(int,int,int,void *);
	HINSTANCE h_hspimp;
	HSP3FUNC hspini;
	HSP3FUNC hspbye;
	HSP3FUNC hspexec;
	HSP3FUNC2 hspprm;

	//	System Initalize(COMを使用する場合)
	if ( FAILED( CoInitializeEx( NULL, COINIT_APARTMENTTHREADED) ) ) {
		Alertf( "OLEの初期化に失敗しました" );
		goto cleanup;
	}
	OleInitialize( NULL );
	InitCommonControls();

	h_hspimp = LoadLibrary( "hsp3imp.dll" );
	if ( h_hspimp != NULL ) {
		hspini = (HSP3FUNC)GetProcAddress( h_hspimp, "_hspini@16" );
		hspbye = (HSP3FUNC)GetProcAddress( h_hspimp, "_hspbye@16" );
		hspexec = (HSP3FUNC)GetProcAddress( h_hspimp, "_hspexec@16" );
		hspprm = (HSP3FUNC2)GetProcAddress( h_hspimp, "_hspprm@16" );
	}

	関数の呼び出しは、以下のようなコードになります。

	hspprm( 0, offsetx, offsety, NULL );				// X,Yオフセット
	hspini( 0x100, sizex, sizey, (int)hWnd );			// HSP初期化
	hspprm( 0x100, 0, 0, &hspctx );					// HSPCTX取得
	hspexec( 0,0,0,0 );						// HSP実行
	hspbye( 0,0,0,0 );						// HSP終了処理

	if ( h_hspimp != NULL ) {
		FreeLibrary( h_hspimp );
		h_hspimp = NULL;
	}


・注意点

	HSP3IMP.DLLは、HSP3とほぼ同等の機能を提供します。
	一部、サポートしていない部分がありますので、以下の点にご注意下さい。

	■HSP3IMP.DLL内部では、COMの初期化(CoInitializeEx等)を行なっていません。
	COM関連の命令を使用する場合には、「C/C++からの呼び出し」にあるような
	初期化コードが必要になります。(HSP3のプラグインとして使用する場合は、
	問題ありません。)

	■run命令はサポートされません
	■mouse命令によってマウスカーソルを消去する機能はサポートされません。
	■delete命令はサポートされません
	■windowsなどシステム関連フォルダにアクセスすることはできません

	このバージョンについてお気づきのことや、ご意見などありましたら、
	メールやHSPの掲示板の方にお寄せ下さい。


・ライセンス

	HSP3IMP.DLLの著作権はonion softwareにあります。
	onion softwareは本プログラムによって生じた、いかなる損害についても
	保証いたしません。自己の責任の範囲で使用してください。

	HSP3IMP.DLLは、基本的にBSDライセンスのもと有償・無償を問わず添付、
	複製、改編、再配布することができます。
	ただし、HSP3.EXEと同様のランタイムが使用されているため、
	配布の際には、HSPのライセンス表記(hsplicense.txt)を明示する
	必要がありますので注意してください。
	(ライセンス表記の明示は、配布物の中にhsplicense.txtを含めるか、
	またはドキュメント内にhsplicense.txtと同じ内容を含めるようにしてください。)

	HSP3IMP.DLLに対応したスクリプトおよび、ソフトは自由に開発していただいて
	結構です。商用、非商用を問わず公開、配布することができます。


-------------------------------------------------------------------------------
                                                HSP users manual / end of file 
-------------------------------------------------------------------------------