doclib\hspprint.txt » Plain Format
------------------------------------------------------------------------------
HSPDB ver3.4 REFERENCE MANUAL HSP : Hot Soup Processor
HSP拡張DLLリファレンス copyright 2004-2014 (c) onion software
------------------------------------------------------------------------------
・はじめに
hspprintは、Hot Soup Processor ver3以降とともに使用することで、Windowsに
接続されたプリンターデバイス上で画像印刷を可能にするためのプラグインです。
この拡張DLLを使用することにより、印刷に関する新規命令が追加されます。
hspprint.dllを使用するためには、Windows2000以降のシステム及び、有効な
ドライバーがインストールされたプリンタデバイス(ローカルまたはネットワーク)
が必要になります。
hspprintは、指定された画像を印刷するためのシンプルなプラグインです。
任意フォントを使った文字の印刷、ベクターデータの印刷には対応していません。
プラグインの機能についてご確認の上、ご利用ください。
・使用方法の概要
拡張プラグインのファイル、hspprint.dllは、HSP3.EXEなど実行ファイルのある
ディレクトリと同じ場所に置いてください。
hspprintを使用する場合は、スクリプトの先頭に必ず「#include "hspprint.as"」という
行を追加してください。以上で、HSPの機能が拡張され、このリファレンスで説明を
している命令を使用することができるようになります。
まず最初に、試しに付属のサンプルスクリプト(sample/hspprint/test??.as)を
実行してみてください。拡張された機能の簡単な使用例を見ることができるはずです。
・更新履歴
2014/1/11 ver1.0
最初のバージョン。
・注意点
hspprint.dllは、HSP3.EXEと同時に使用されるプラグインファイル(DLL)です。
EXEファイルを作成した場合でも、hspprint.dllをEXEファイルと同じディレクトリ
に置かないと動作しません。また、packfileにDLLを追加することはできません。
・著作権および連絡先
ユーザーがHSPを使って作成したオリジナルのソフトウェア(実行ファイル)の
権利は、それを作成したユーザーに属します。
有償・無償を問わずhspprint.dllを自由に配布することができ、onion softwareの
著作権表示義務もありません。
ユーザーが作成したオリジナルのソフトウェアに対してonion softwareが著作権を
主張することはありません。
hspprintプラグインは、onion softwareの著作物です。
onion softwareは本プログラムによって生じた、いかなる損害についても
保証いたしません。自己の責任の範囲で使用してください。
hspprint.dllは、Microsoft Visual C++でコンパイルされて います。
・命令一覧
prnflags flag プリンタ列挙フラグを設定する
enumprn 変数 プリンタを列挙する
propprn 変数1,変数2,id,type プリンタ情報の取得
execprn id,x,y,sx,sy,bx,by,bsx,bsy,"name" プリンタ印刷の開始
getdefprn 変数 規定のプリンタを取得する
prndialog id プリンタの設定ダイアログを開く
・命令詳細
prnflags flag プリンタ列挙フラグを設定する
flag = プリンタ列挙フラグ
hspprintプラグインが列挙するプリンタ一覧の取得フラグを設定します。
flagに指定された値が取得フラグとなります。
以下のフラグを指定可能です。(複数を組み合わせることが可能です)
定義名 内容
----------------------------------------------
PRINTER_ENUM_LOCAL ローカルプリンタ
PRINTER_ENUM_CONNECTIONS 接続を確立しているプリンタ
PRINTER_ENUM_SHARED 共有属性が有効なプリンタ
flagの値が0かまたは省略された場合は、デフォルトの設定
(PRINTER_ENUM_LOCAL+PRINTER_ENUM_CONNECTIONS)が使用されます。
enumprn 変数 プリンタを列挙する
変数 = 結果の文字列が代入される変数名
接続されているプリンタ名の一覧を文字列として取得します。
複数のプリンタが認識されている場合は、複数行文字列が代入されます。
命令実行後に代入されたプリンタの数が、システム変数statに代入されます。
enumprn命令で取得された一覧の1行目から順番にプリンタID0、プリンタID1…と
ID番号が対応することになります。
propprn 変数1,変数2,id,type プリンタ情報の取得
変数1 = 結果Xの値が代入される変数名
変数2 = 結果Yの値が代入される変数名
id = プリンタID(0〜)
type = 取得される情報タイプ
プリンタに関する情報を取得し、変数1,変数2に代入します。
idでプリンタIDを指定します。プリンタIDは、enumprn命令で取得された
一覧の中から順番に0,1,2…の数値で示したものになります。
代入される情報は、type(情報タイプ)で指定された内容になります。
情報タイプは以下の中から選択します。
情報タイプ 内容
----------------------------------------------
0 ビクセル単位のページ解像度X,Y
1 ページの物理サイズX,Y(デバイス単位)
2 印刷可能領域までの距離X,Y(デバイス単位)
3 物理的なページのサイズX,Y(mm単位)
X,Yの値が代入される場合は、変数は整数型に設定されます。
execprn id,x,y,sx,sy,bx,by,bsx,bsy,"name" プリンタ印刷の開始
id = プリンタID(0〜)
x,y = 印刷ページ内の画像位置X,Y座標
sx,sy = 印刷ページ内の画像サイズX,Y
bx,by = 印刷される画像の左上X,Y座標
bsx,bsy = 印刷される画像サイズX,Y
"name" = ドキュメント名
現在の操作先ウインドウの画像をプリンタで印刷します。
idでプリンタIDを指定します。プリンタIDは、enumprn命令で取得された
一覧の中から順番に0,1,2…の数値で示したものになります。
HSPの画像バッファ内の座標(bx,by)から(bsx,bsy)で指定されたサイズが
印刷の対象となります。bx,byが省略された場合は、それぞれ0が使用されます。
bsx,bsyが省略された場合は、最大の画面サイズが使用されます。
印刷されるページ内での位置を(x,y)で指定することができます。
これは、ピクセル単位でページ解像度の範囲内に指定可能です。
またその場合のサイズを(sx,sy)で指定することができます。
"name"は印刷キューなどに表示されるドキュメント名になります。
"name"を省略した場合は、"hspdoc"が使用されます。
getdefprn 変数 規定のプリンタを取得する
変数 = 結果の文字列が代入される変数名
規定(デフォルト)のプリンタ名を取得して変数に代入します。
prndialog id プリンタの設定ダイアログを開く
id = プリンタID(0〜)
プリンタの設定ダイアログを開きます。
idでプリンタIDを指定します。プリンタIDは、enumprn命令で取得された
一覧の中から順番に0,1,2…の数値で示したものになります。
-------------------------------------------------------------------------------
HSP users manual / end of file
-------------------------------------------------------------------------------