IPipeDouble
COM公式ドキュメント
IPipeDouble (objidlbase.h) インターフェイスは、double 型(64 ビット幅)のデータを転送します。
解説(Remarks)
IPipeByte、IPipeDouble、IPipeLong の各インターフェイスは、標準の DCE/RPC パイプに似ています。ただし、COM によるパイプの実装は、より高い柔軟性を提供します。COM の実装では、パイプは基本的に Pull と Push という 2 つのメソッドを持つ単なるインターフェイスにすぎない、という考え方です。これにより、次の 3 つの主要な利点が得られます。
- COM パイプは 1 つのインターフェイスであるため、メソッド呼び出しの out パラメーターとして受け取り、その後 Pull または Push を呼び出すことができます。
- Pull メソッドと Push メソッドをいつ呼び出すかについての制約がないため、パイプは実質的に双方向です。
- パイプはインターフェイスであるため、メソッド呼び出しは非同期にでき、その規則に従います。
メソッド 2
vtbl = vtable インデックス(0始まり)。HSP等からCOMメソッドをインデックス指定で呼ぶ際に使用します。0〜2 は IUnknown。
IPipeDouble::Pull (objidlbase.h) メソッドは、パイプのソースから double 型のデータを取得します。
| buf | DOUBLE* | out | データを受け取るメモリバッファーへのポインター。バッファーは、少なくとも cRequest で指定された数の double を格納できる必要があります。 |
| cRequest | DWORD | in | 要求する double の数。 |
| pcReturned | DWORD* | out | 実際に返された double の数。 |
戻り値
このメソッドは、データが正常に取得されたことを示すために S_OK を返します。
解説(Remarks)
Pull メソッドが呼び出されると、パイプのプロバイダーにデータが要求されます。呼び出し元は、少なくとも cRequest パラメーターで指定された数の double を格納できるバッファーを用意する必要があります。プロキシはデータを、指定されたバッファーにアンマーシャリングし、実際に提供された double の数を pcReturned に設定します。pcReturned パラメーターは cRequest 以下になることがありますが、それを超えることはありません。pcReturned が 0 の場合は、これ以上データがないことを示します。
IPipeDouble::Push (objidlbase.h) メソッドは、double 型のデータをパイプのソースに送信します。
| buf | DOUBLE* | in | 送信するデータを保持するメモリバッファーへのポインター。 |
| cSent | DWORD | in | バッファー内の double の数。 |
戻り値
このメソッドは、データが正常に送信されたことを示すために S_OK を返します。
解説(Remarks)
Push メソッドが呼び出されると、データがパイプのプロバイダーに送信されます。呼び出し元はバッファーにデータを詰めてから Push を呼び出します。送信する double の数は cSent パラメーターで指定します。呼び出し元は、呼び出しの間バッファーが有効であることを保証する責任があります。
データの最後の分を push し終えたら、呼び出し元は cSent を 0 にして最後の push を 1 回行い、データ転送が完了したことを示す必要があります。
Microsoft 公式リファレンス: 英語 (en-us) · 日本語 (ja-jp) · 原文ソース (GitHub)
HSP用 COM定義
#usecom / #comfunc によるHSPのCOM呼び出し定義。数字は vtbl インデックス(0始まり)。クラスIDが無い場合 #usecom の末尾は "{}"、ある場合は "{CLSID}"。
#define global IID_IPipeDouble "{DB2F3ACE-2F86-11D1-8E04-00C04FB9989A}" #usecom global IPipeDouble IID_IPipeDouble "{}" #comfunc global IPipeDouble_Pull 3 var,int,var #comfunc global IPipeDouble_Push 4 var,int ; ※数字は vtbl インデックス(0始まり)。0/1/2 は IUnknown(QueryInterface/AddRef/Release)。 ; ※このインターフェースは直接 CoCreateInstance するクラスIDが無いため "{}"(他メソッド/アクティベーションで取得)。 ; ※出力/バッファ引数は var(変数直渡し)。varptr 方式にも切替可。#define global IID_IPipeDouble "{DB2F3ACE-2F86-11D1-8E04-00C04FB9989A}" #usecom global IPipeDouble IID_IPipeDouble "{}" #comfunc global IPipeDouble_Pull 3 sptr,int,sptr #comfunc global IPipeDouble_Push 4 sptr,int ; ※数字は vtbl インデックス(0始まり)。0/1/2 は IUnknown(QueryInterface/AddRef/Release)。 ; ※このインターフェースは直接 CoCreateInstance するクラスIDが無いため "{}"(他メソッド/アクティベーションで取得)。 ; ※出力/バッファ引数はポインタ方式(token=sptr / 呼び出しは varptr(変数))。