DXGI_PRESENT_PARAMETERS
構造体サイズ=各フィールドのバイト数(x64/x86 で異なる場合は x64/x86 と併記)。x64/x86 列=フィールドのバイトオフセット(HSPで dupptr / lpoke / wpoke 等に使用)。
フィールド
| フィールド | 型 | サイズ | x64 | x86 | 説明 |
|---|---|---|---|---|---|
| DirtyRectsCount | DWORD | 4 | +0 | +0 | 表示するフレームのためにバック バッファー内で更新する、更新済み矩形の数です。オペレーティング システムはこの情報を使用して表示を最適化します。フレーム全体を更新することを示すには、このメンバーに 0 を設定できます。 |
| pDirtyRects | RECT* | 8/4 | +8 | +4 | 表示するフレームのためにバック バッファー内で更新する、更新済み矩形のリストです。アプリケーションは、ランタイムに報告する各矩形内のすべてのピクセルを更新する必要があります。前のフレームからピクセルが保持されていると想定することはできません。ダーティ矩形の更新について詳しくは、「解説」を参照してください。DirtyRectsCount が 0 の場合は、このメンバーに NULL を設定できます。アプリケーションは、ダーティ矩形の外側のピクセルを更新してはなりません。 |
| pScrollRect | RECT* | 8/4 | +16 | +8 | スクロール矩形へのポインターです。スクロール矩形とは、ランタイムがビット ブロック転送 (bitblt) によってコンテンツを転送する元となる、前のフレームの矩形です。ランタイムは、ターミナル サーバーや間接ディスプレイのシナリオで表示を最適化するためにもスクロール矩形を使用します。 スクロール矩形は転送先の矩形、つまりスクロールされたコンテンツで埋められる現在のフレーム上の領域も表します。前のフレームからスクロールされるコンテンツがないことを示すには、このメンバーに NULL を設定できます。 |
| pScrollOffset | POINT* | 8/4 | +24 | +12 | (前のフレームの) 転送元の矩形から (現在のフレームの) 転送先の矩形までの、スクロール領域のオフセットへのポインターです。オフセットがないことを示すには、このメンバーに NULL を設定できます。 |
公式ドキュメント
オペレーティング システムが表示 (プレゼンテーション) を最適化するのに役立つ、表示に関する情報を記述します。
解説(Remarks)
この構造体は Present1 メソッドで使用されます。
スクロール矩形とダーティ矩形のリストは重なる場合があります。 この場合はダーティ矩形が優先されます。これにより、アプリケーションはスクロールされる領域の上に動的なコンテンツを配置できます。たとえば、アプリケーションはページをスクロールしながら同時にビデオを再生できます。
次の図と座標は、この例を示しています。
DirtyRectsCount = 2
pDirtyRects[ 0 ] = { 10, 30, 40, 50 } // Video
pDirtyRects[ 1 ] = { 0, 70, 50, 80 } // New line
*pScrollRect = { 0, 0, 50, 70 }
*pScrollOffset = { 0, -10 }
前のフレームの一部と、アプリケーションがレンダリングしたコンテンツが組み合わされて、オペレーティング システムがディスプレイ画面に表示する最終的なフレームが生成されます。ウィンドウの大部分は前のフレームからスクロールされたものです。アプリケーションは、スクロールによって新たに現れるコンテンツでビデオ フレームを更新する必要があります。
破線の矩形は、現在のフレームにおけるスクロール矩形を示します。スクロール矩形は pScrollRect メンバーで指定します。 矢印はスクロール オフセットを示します。スクロール オフセットは pScrollOffset メンバーで指定します。 塗りつぶされた矩形は、アプリケーションが新しいコンテンツで更新したダーティ矩形を示します。塗りつぶされた矩形は DirtyRectsCount メンバーと pDirtyRects メンバーで指定します。
スクロール矩形とスクロール オフセットは、DXGI_SWAP_EFFECT_DISCARD または DXGI_SWAP_EFFECT_SEQUENTIAL の表示オプションではサポートされません。ダーティ矩形とスクロール矩形は、マルチサンプリングされたスワップ チェーンではサポートされません。
合成と必要なビットブロック転送の実際の実装は、bitblt モデルとフリップ モデルとで異なります。これらのモデルについて詳しくは、DXGI フリップ モデルを参照してください。
フリップ モデルのスワップ チェーンと表示の最適化について詳しくは、フリップ モデル、ダーティ矩形、スクロール領域による表示の強化を参照してください。
Microsoft 公式リファレンス: 英語 (en-us) · 日本語 (ja-jp) · 原文ソース (GitHub)
各言語での定義
#include <windows.h>
// DXGI_PRESENT_PARAMETERS (x64 32 / x86 16 バイト)
typedef struct DXGI_PRESENT_PARAMETERS {
DWORD DirtyRectsCount;
RECT* pDirtyRects;
RECT* pScrollRect;
POINT* pScrollOffset;
} DXGI_PRESENT_PARAMETERS;using System;
using System.Runtime.InteropServices;
[StructLayout(LayoutKind.Sequential, CharSet = CharSet.Unicode)]
public struct DXGI_PRESENT_PARAMETERS
{
public uint DirtyRectsCount;
public IntPtr pDirtyRects;
public IntPtr pScrollRect;
public IntPtr pScrollOffset;
}Imports System.Runtime.InteropServices
<StructLayout(LayoutKind.Sequential, CharSet:=CharSet.Unicode)>
Public Structure DXGI_PRESENT_PARAMETERS
Public DirtyRectsCount As UInteger
Public pDirtyRects As IntPtr
Public pScrollRect As IntPtr
Public pScrollOffset As IntPtr
End Structureimport ctypes
from ctypes import wintypes
class DXGI_PRESENT_PARAMETERS(ctypes.Structure):
_fields_ = [
("DirtyRectsCount", wintypes.DWORD),
("pDirtyRects", ctypes.c_void_p),
("pScrollRect", ctypes.c_void_p),
("pScrollOffset", ctypes.c_void_p),
]#[repr(C)]
pub struct DXGI_PRESENT_PARAMETERS {
pub DirtyRectsCount: u32,
pub pDirtyRects: *mut core::ffi::c_void,
pub pScrollRect: *mut core::ffi::c_void,
pub pScrollOffset: *mut core::ffi::c_void,
}import "golang.org/x/sys/windows"
type DXGI_PRESENT_PARAMETERS struct {
DirtyRectsCount uint32
pDirtyRects uintptr
pScrollRect uintptr
pScrollOffset uintptr
}type
DXGI_PRESENT_PARAMETERS = record
DirtyRectsCount: DWORD;
pDirtyRects: Pointer;
pScrollRect: Pointer;
pScrollOffset: Pointer;
end;const DXGI_PRESENT_PARAMETERS = extern struct {
DirtyRectsCount: u32,
pDirtyRects: ?*anyopaque,
pScrollRect: ?*anyopaque,
pScrollOffset: ?*anyopaque,
};type
DXGI_PRESENT_PARAMETERS {.bycopy.} = object
DirtyRectsCount: uint32
pDirtyRects: pointer
pScrollRect: pointer
pScrollOffset: pointerstruct DXGI_PRESENT_PARAMETERS
{
uint DirtyRectsCount;
void* pDirtyRects;
void* pScrollRect;
void* pScrollOffset;
}HSP用 定義
HSP3.7/3.8 は構造体機能が無いため4byte整数配列(dim)+peek/poke で操作(32/64bitでサイズ・位置が異なる場合はタブで分割)。IronHSP は NSTRUCT(#defstruct/stdim/->)で32/64bit共通。
; HSP3.7/3.8 は構造体機能が無いため、4byte整数の配列変数で操作します。(x86 レイアウト)
; DXGI_PRESENT_PARAMETERS サイズ: 16 バイト(x86)
dim st, 4 ; 4byte整数×4(構造体サイズ 16 / 4 切り上げ)
; DirtyRectsCount : DWORD (+0, 4byte) st.0 = 値 / 値 = st.0 (lpoke/lpeek も可)
; pDirtyRects : RECT* (+4, 4byte) varptr(st)+4 を基点に操作(4byte:入れ子/配列)
; pScrollRect : RECT* (+8, 4byte) varptr(st)+8 を基点に操作(4byte:入れ子/配列)
; pScrollOffset : POINT* (+12, 4byte) varptr(st)+12 を基点に操作(4byte:入れ子/配列)
; ※4byte境界の整数は添字 st.N(N=オフセット/4)で読み書き可。それ以外は peek/poke 系を使用。; HSP3.7/3.8 は構造体機能が無いため、4byte整数の配列変数で操作します。(x64 レイアウト)
; DXGI_PRESENT_PARAMETERS サイズ: 32 バイト(x64)
dim st, 8 ; 4byte整数×8(構造体サイズ 32 / 4 切り上げ)
; DirtyRectsCount : DWORD (+0, 4byte) st.0 = 値 / 値 = st.0 (lpoke/lpeek も可)
; pDirtyRects : RECT* (+8, 8byte) varptr(st)+8 を基点に操作(8byte:入れ子/配列)
; pScrollRect : RECT* (+16, 8byte) varptr(st)+16 を基点に操作(8byte:入れ子/配列)
; pScrollOffset : POINT* (+24, 8byte) varptr(st)+24 を基点に操作(8byte:入れ子/配列)
; ※4byte境界の整数は添字 st.N(N=オフセット/4)で読み書き可。それ以外は peek/poke 系を使用。; IronHSP は NSTRUCT(構造体)をサポート。32bit/64bit どちらでも同じコードで動作します。
#defstruct global DXGI_PRESENT_PARAMETERS
#field int DirtyRectsCount
#field intptr pDirtyRects
#field intptr pScrollRect
#field intptr pScrollOffset
#endstruct
stdim st, DXGI_PRESENT_PARAMETERS ; NSTRUCT 変数を確保
st->DirtyRectsCount = 100
mes "DirtyRectsCount=" + st->DirtyRectsCount