IMediaObjectInPlace
COM公式ドキュメント
IMediaObjectInPlace インターフェイスは、データをインプレース (その場) で処理するためのメソッドを提供します。Microsoft DirectX Media Object (DMO) は、次の条件を満たす場合にこのインターフェイスを公開できます。
メソッド 3
vtbl = vtable インデックス(0始まり)。HSP等からCOMメソッドをインデックス指定で呼ぶ際に使用します。0〜2 は IUnknown。
Process メソッドは、データのブロックを処理します。アプリケーションは入力データのブロックへのポインターを渡します。DMO はそのデータをインプレースで処理します。
| ulSize | DWORD | in | データのサイズ (バイト単位)。 |
| pData | BYTE* | out | サイズ ulSize のバッファーへのポインター。入力時、このバッファーには入力データが格納されています。メソッドが正常に終了すると、バッファーには出力データが格納されます。 |
| refTimeStart | LONGLONG | in | データの開始時刻。 |
| dwFlags | DWORD | in | DMO_INPLACE_NORMAL または DMO_INPLACE_ZERO のいずれか。詳細については「解説」を参照してください。 |
戻り値
HRESULT 値を返します。想定される値には次の表のものが含まれます。
| 戻り値 | 説明 |
|---|---|
| 失敗しました。 | |
| 成功しました。処理すべきデータがまだ残っています。 | |
| 成功しました。処理すべきデータは残っていません。 |
解説(Remarks)
メソッドが失敗した場合、バッファーには無効なデータが含まれている可能性があります。アプリケーションはバッファーの内容を使用しないでください。
DMO は、入力データの長さを超える出力データを生成することがあります。これはエフェクト テールと呼ばれます。たとえば、リバーブ効果は入力が無音になった後も継続します。DMO にエフェクト テールがある場合、このメソッドは S_FALSE を返します。
処理すべき入力データがある間、アプリケーションは dwFlags パラメーターに DMO_INPLACE_NORMAL を指定して Process メソッドを呼び出します。最後の呼び出しが S_FALSE を返した場合は、ゼロで埋めた入力バッファーと DMO_INPLACE_ZERO フラグを指定して、再度 Process を呼び出します。DMO はゼロで埋められたバッファーにエフェクト テールを書き込みます。戻り値が S_OK になる (DMO がエフェクト テールの処理を完了した) まで、この方法で Process の呼び出しを続けます。
DMO にエフェクト テールがない場合、このメソッドは S_TRUE またはエラー コードを返します。
Clone メソッドは、現在の状態の DMO のコピーを作成します。
| ppMediaObject | IMediaObjectInPlace** | out | 新しい DMO の IMediaObjectInPlace インターフェイスを受け取るポインターのアドレス。 |
戻り値
成功した場合は S_OK を返します。それ以外の場合は、エラーの原因を示す HRESULT 値を返します。
解説(Remarks)
メソッドが成功した場合、返される IMediaObjectInPlace インターフェイスは参照カウントが加算された状態になっています。使用が終わったら必ずインターフェイスを解放してください。
GetLatency メソッドは、この DMO によって生じる待ち時間 (レイテンシ) を取得します。
| pLatencyTime | LONGLONG* | out | 待ち時間を 100 ナノ秒単位で受け取る変数へのポインター。 |
戻り値
成功した場合は S_OK を返します。それ以外の場合は、エラーの原因を示す HRESULT 値を返します。
解説(Remarks)
このメソッドは、各バッファーの処理に必要な平均時間を返します。この値は通常、プロセッサ速度や CPU 負荷など、実行時環境の要因に依存します。実装方法の一例として、DMO が過去の実績データに基づく移動平均を保持しておく方法があります。
Microsoft 公式リファレンス: 英語 (en-us) · 日本語 (ja-jp) · 原文ソース (GitHub)
HSP用 COM定義
#usecom / #comfunc によるHSPのCOM呼び出し定義。数字は vtbl インデックス(0始まり)。クラスIDが無い場合 #usecom の末尾は "{}"、ある場合は "{CLSID}"。
#define global IID_IMediaObjectInPlace "{651B9AD0-0FC7-4AA9-9538-D89931010741}" #usecom global IMediaObjectInPlace IID_IMediaObjectInPlace "{}" #comfunc global IMediaObjectInPlace_Process 3 int,var,int64,int #comfunc global IMediaObjectInPlace_Clone 4 sptr #comfunc global IMediaObjectInPlace_GetLatency 5 var ; ※数字は vtbl インデックス(0始まり)。0/1/2 は IUnknown(QueryInterface/AddRef/Release)。 ; ※このインターフェースは直接 CoCreateInstance するクラスIDが無いため "{}"(他メソッド/アクティベーションで取得)。 ; ※出力/バッファ引数は var(変数直渡し)。varptr 方式にも切替可。 ; ※ハンドル/void*等の不透明ポインタは IronHSP では intptr 指定が可能。#define global IID_IMediaObjectInPlace "{651B9AD0-0FC7-4AA9-9538-D89931010741}" #usecom global IMediaObjectInPlace IID_IMediaObjectInPlace "{}" #comfunc global IMediaObjectInPlace_Process 3 int,sptr,int64,int #comfunc global IMediaObjectInPlace_Clone 4 sptr #comfunc global IMediaObjectInPlace_GetLatency 5 sptr ; ※数字は vtbl インデックス(0始まり)。0/1/2 は IUnknown(QueryInterface/AddRef/Release)。 ; ※このインターフェースは直接 CoCreateInstance するクラスIDが無いため "{}"(他メソッド/アクティベーションで取得)。 ; ※出力/バッファ引数はポインタ方式(token=sptr / 呼び出しは varptr(変数))。 ; ※ハンドル/void*等の不透明ポインタは IronHSP では intptr 指定が可能。