HeapValidate

指定したヒープを検証する。ヒープ内のすべてのメモリブロックをスキャンし、ヒープ マネージャが管理するヒープ制御構造体が整合した状態にあることを確認する。

HeapValidate hHeap, dwFlags, lpMem

hHeap : [intptr] 検証対象のヒープへのハンドル。このハンドルは HeapCreate もしくは GetProcessHeap 関数によって返される。
dwFlags : [int] ヒープアクセス オプション。このパラメータには次の値を指定できる。
lpMem : [intptr] 指定したヒープ内のメモリブロックへのポインタ。このパラメータは NULL にできる。

(プラグイン / モジュール : kernel32.dll)

解説

指定したヒープを検証する。ヒープ内のすべてのメモリブロックをスキャンし、ヒープ
マネージャが管理するヒープ制御構造体が整合した状態にあることを確認する。

[戻り値]
指定したヒープまたはメモリブロックが有効な場合、戻り値は 0 以外となる。無効な場合、戻り値は 0
となる。デバッグ用に設定されたシステムでは、HeapValidate 関数はヒープまたはメモリブロックのどの部分が無効かを説明するデバッグ
メッセージを表示し、ハードコードされたブレークポイントで停止するので、無効の原因を調べることができる。HeapValidate
関数はスレッドの直近エラー値を設定しない。この関数には拡張エラー情報はなく、GetLastError を呼んではならない。

[備考]
HeapValidate
関数は主にデバッグ用である。検証には時間がかかる可能性があるためだ。ヒープを検証すると、他のスレッドがヒープへアクセスできなくなり、特に対称型マルチプロセッシング
(SMP) コンピュータではパフォーマンスが低下することがある。これらの副作用は HeapValidate
が戻るまで続く。ヒープ内の各メモリブロックには、およびヒープ全体に対して、ヒープ制御構造体が存在する。HeapValidate
で完全なヒープを検証する場合、これらすべての制御構造体の整合性がチェックされる。ヒープ内の単一メモリブロックを検証する場合は、その要素に関連する制御構造体のみがチェックされる。HeapValidate
は確保済みメモリブロックのみを検証できる。解放済みメモリブロックに対して HeapValidate を呼ぶと、検証する制御構造体がないため
FALSE が返る。HeapWalk 関数で列挙したヒープ要素を検証したい場合は、PROCESS_HEAP_ENTRY 構造体の
wFlags メンバに PROCESS_HEAP_ENTRY_BUSY が立っている要素に対してのみ HeapValidate
を呼ぶべきである。HeapValidate はこのビットが立っていないヒープ要素すべてに対して FALSE
を返す。シリアライゼーションは、2
つ以上のスレッドが同じヒープから同時にブロックを確保・解放しようとしたときに相互排他を保証する。シリアライゼーションには若干のパフォーマンスコストがあるが、複数のスレッドが同じヒープからメモリを確保・解放する場合は必ず使わなければならない。HEAP_NO_SERIALIZE
値を設定するとヒープ上の相互排他が無効になる。シリアライゼーションなしで同じヒープハンドルを使う 2
つ以上のスレッドが同時にメモリを確保・解放しようとすると、ヒープが破壊される可能性が高い。したがって HEAP_NO_SERIALIZE
値を安全に使えるのは次の状況に限られる:
(以下省略)

情報

プラグイン / モジュールkernel32.dll
バージョン1.0
作成日2026/04/16
著作者IronHSP / CsWin32 bridge
URLhttps://github.com/inovia/IronHSP
備考Win32 API の kernel32.dll 関数群。CsWin32 + win32metadata から自動生成。
hsp3net 専用 (intptr / NSTRUCT / wstr を使用)。
タイプ拡張命令
グループWin32API
対応環境
  • Windows 版 HSP
hs ファイルhsphelp\win32_kernel32_gen2.hs