es_sync

画面更新とウェイト

es_sync p1,p2

p1=ウェイト時間(ms)
p2=VSync待ちフラグ

(プラグイン / モジュール : hspdxfix)

解説

p2=0 : VSyncを待つ
p2=1 : VSyncを待たずにフリップする
p2=2 : VSyncを待たずにBltで裏画面の内容を表画面にコピーする

描画された画面を更新するとともに、 以前のes_sync命令実行時から経過した時間を測定して、システム変数statに返します。

p1で、最低でも何msのウェイトを取るかを指定することができます。
p1を省略するか、0を指定した場合は最低ウェイト時間はなくなります。
es_sync命令は、垂直帰線(VSync)を待って画面を更新します。
つまり、最低でも以前es_sync命令が呼ばれてから、1フレーム分の時間はウェイトが取られます。

1フレーム分の時間は、 モニタに出力されている映像周波数にもよりますが、多くの場合1/60秒程度になっています。これは、多くのビデオゲームや家庭用ゲーム機が画面更新しているサイクルと同じです。
通常は、es_sync命令のみでウェイトの指定をしなくても、 約1/60秒ごとのウェイトとなります。プログラムの処理が多かったり、画面の書き換えに要する時間が多くなると、 更新が1フレームごとに行なわれなくなる時が出てきて、動きがガタガタとしたぎこちない、いわゆる「処理落ち」の状態になります。
このような時は、最低ウェイト時間を入れて、 画面の更新を2フレームごとにするなどして対処することができます。

また、p1にマイナスの値を入れることで前回の実行で取りすぎたウェイトをできるだけ取り戻すようにすることもできます。 FPSが安定しない場合はこちらを使うことで改善されるかもしれません。

先述の通り、 es_sync命令はVSyncを待ってウェイトを取りますが、p2に1または2を指定するとVSyncを待たずに画面を更新することができます。これによりリフレッシュレート以上の速度でウェイトを取ることができますが、画面がブレたりちらつきが発生しますので、普段は指定する必要はありません。
なお、ウィンドウモードでは基本的にVSyncは待ちませんので、 ウィンドウモードで動かすときは必ずウェイトを設定して下さい。

p2でVSyncを待たない場合の画面の切り替え方法を選択できます。1の場合は単に表示する画面を切り替えるだけなので処理は一瞬で行われますがグラフィックボードによってはサポートしていない場合があり、 2の場合はすべての環境で動作しますが1の時に比べて多少切り替えが遅くなります。

es_sync命令を実行した後には、 システム変数statに経過時間が代入されています。これはプログラムの実行にかかっている時間を計測する最も簡単な手段です。この数値がそのままベンチマークとなります。

サンプル

*gmain
	stick ky,$1f			; キーの情報を取得
	if ky&$80 : goto *owari	; [ESC]中断チェック
	es_cls					; 画面クリア
	es_draw 				; スプライト描画
	es_sync 				; 画面の更新
	await 0 				; Systemアイドル
	goto *gmain

サンプル逆引き (5)

test1.hsp
test2.hsp
test3.hsp
test4.hsp
test5.hsp

情報

プラグイン / モジュールhspdxfix
バージョン0.19c
作成日2007/06/19
著作者Sinagawa(original by onitama)
URLhttp://www.onionsoft.net/
備考当プラグインに関する質問、要望などはSinagawaへお願いします。
URL->http://www.hspdx.net/
Mail->s@hspdx.net
タイプ拡張命令
グループ拡張画面制御命令
hs ファイルhsphelp\hspdx.hs