hspcv
Version 3.1
Date 2007/03/01
Author onitama
拡張画面制御命令
cvarea
コピー元領域の指定
cvcopy命令で画像のコピーを行なう際のコピー元領域を指定します。
パラメーターがすべて0の場合や、すべて省略してcvarea命令を
実行した場合は、CVバッファ全体が対象になります。
cvbuffer
CVバッファを初期化
指定したサイズでCVバッファを初期化します。
バッファを初期化することにより、各種画像処理が可能になります。
CVバッファは、フルカラーモード(RGB各8bit)で初期化されます。
cvcapture
カメラキャプチャの開始
キャプチャデバイスからの入力を開始します。
p1で、カメラを特定するためのカメラIDを指定します。
p1で指定できる値は以下の通りです。
複数のデバイスが接続されている場合は、1づつ値を加算
することで特定することが可能です。
cvcloseavi
aviファイル取得の終了
cvopenavi命令によって開始されたaviファイル取得を終了します。
cvconvert
色モードの変換
CVバッファをp1で指定された色モードに変換します。
p1が0の場合は、フルカラー画面をグレイスケール(白黒)画面に。
p1が1の場合は、グレイスケール(白黒)画面をフルカラー画面に、それぞれ変換します。
p2で対象となるCVバッファIDを指定します。
cvcopy
画像のコピー
CVバッファの内容を別なCVバッファにコピーします。
p1で指定されたCVバッファIDがコピー元として使用されます。
バッファの一部をコピーする場合には、cvarea命令で位置やサイズを
あらかじめ設定しておく必要があります。
cvendavi
aviファイル出力の終了
cvmakeavi命令によって開始されたaviファイル出力を終了します。
cvfacedetect
画像の顔認識
CVバッファの画像から特定のパターンを認識します。
パターンのパラメーターを持つxmlファイルを、あらかじめ
cvloadxml命令で読み込んでおく必要があります。
p1で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
cvflip
画像の反転
CVバッファの内容を反転させます。
p1で反転のモードを指定することができます。
p1が0の場合は、上下反転になります。
p1が1以上の場合は、左右反転になります。
p1がマイナス値の場合は、上下左右ともに反転されます。
p2で対象となるCVバッファIDを指定します。
cvgetavi
aviファイル画像の取得
cvopenavi命令によって開始されたaviファイルのフレーム画像を
取得します。取得されるCVバッファは、cvcapture命令で
設定されたIDになります。
cvgetcapture
キャプチャ画像の取得
cvcapture命令によって開始されたキャプチャのフレーム画像を
取得します。取得されるCVバッファは、cvcapture命令で
設定されたIDになります。
cvgetface
認識された座標の取得
cvfacedetect命令によって認識された領域を取得します。
p1からp4までの変数に、座標値が整数で代入されます。
cvfacedetect命令によって認識された個数だけ、繰り返して
領域を取得することができます。
cvgetimg
画像の取得
CVバッファの内容をHSPのウィンドウバッファに転送します。
転送先となるHSPのウィンドウバッファは、gsel命令で指定されている
現在の操作先ウィンドウIDとなります。
p1で転送元となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
cvgetinfo
CVバッファ情報を取得
CVバッファに関する情報を取得してp1の変数に代入します。
p2で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
p3で取得する情報の種類を指定することができます。
p3に指定できるマクロは以下の通りです。
cvload
画像ファイル読み込み
CVバッファを指定された画像ファイルの内容で初期化します。
p1で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
画像ファイルのフォーマットはファイル拡張子によって判断されます。
使用できるフォーマットと拡張子は以下の通りです。
cvloadxml
XMLファイルの読み込み
"filename"で指定されたファイルをXMLファイルとして読み込みます。
XMLファイルは、画像の顔認識等で必要な場合にあらかじめ
読み込んでおく必要があります。
処理が正常に終了した場合には、システム変数statが0になります。
cvmakeavi
aviファイル出力の開始
avi動画ファイルへの出力を開始します。
指定されたファイル名でaviファイルを作成します。
p1でコーデックが持つ32bitのコード(FOURCC)を指定します。
p1に-1を指定した場合は、コーデックを選択するダイアログが開きます。
cvmatch
画像のマッチング検査
マッチング先のCVバッファの中から、マッチング元のCVバッファ
に最も近い領域を探し出して結果を返します。
実行後、(p1,p2)に指定した変数へ結果となる座標を代入します。
p3でマッチングで使用する評価方法のタイプを指定します。
p3で指定することのできるマクロは以下の通りです。
cvopenavi
aviファイル取得の開始
avi動画ファイルからの入力を開始します。
指定されたファイル内のフレームを取得することができる
ようになります。
p1でキャプチャした画像を保存する対象となるCVバッファIDを
指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
cvputavi
aviファイルに画像を出力
cvmakeavi命令によって開始されたaviファイルに、フレーム画像を追加します。
参照されるCVバッファは、cvmakeavi命令で設定されたIDになります。
cvputimg
CVバッファに書き込み
HSPのウィンドウバッファ内容をCVバッファに転送します。
転送元となるHSPのウィンドウバッファは、gsel命令で指定されている
現在の操作先ウィンドウIDとなります。
p1で転送先となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
cvreset
HSPCVの初期化
HSPCVが持つ「CVバッファ」をすべて破棄して、初期状態に戻します。
HSPCVの開始、終了時には自動的に初期化が行なわれます。
明示的に初期化したい時にcvreset命令を使用してください。
cvresize
画像のリサイズ
CVバッファを(p1,p2)で指定したサイズに変更します。
p3で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
p4で補間アルゴリズムを指定します。
p4で指定する内容は以下から1つ選ぶことができます。
cvrotate
画像の回転
CVバッファ全体を回転させます。
p1で角度(360度で一周)を、p2でスケールを設定します。
(p3,p4)で中心のオフセットを指定することがてきます。
p5で、回転時の補間アルゴリズムを指定します。
p5で指定する内容は以下から1つ選ぶことができます。
cvsave
画像ファイル書き込み
CVバッファの内容を指定された画像ファイル名で保存します。
p1で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
画像ファイルのフォーマットはファイル拡張子によって判断されます。
使用できるフォーマットと拡張子は以下の通りです。
cvsel
対象CVバッファの設定
標準の操作先CVバッファIDを設定します。
パラメーターで、CVバッファIDを指定する時に省略した場合には、
標準の操作先CVバッファIDが使用されます。
cvsmooth
画像のスムージング
CVバッファにスムージングを適用します。
p5で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
p1で指定することのできるマクロは以下の通りです。
cvthreshold
画像を閾値で取得
CVバッファに対して閾値をもとに2値化を行ないます。
p4で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。
p1で指定することのできるマクロは以下の通りです。
cvxors
画像のXOR演算
CVバッファの内容に対してXOR演算を行ないます。
p1~p3までで、RGB値に対する演算値(0~255)を指定します。
p4で対象となるCVバッファIDを指定します。
省略された場合は、cvsel命令で設定されたIDが使用されます。