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LPFN_ACCEPTEX

コールバック

シグネチャ

BOOL LPFN_ACCEPTEX(
    SOCKET sListenSocket,
    SOCKET sAcceptSocket,
    void* lpOutputBuffer,
    DWORD dwReceiveDataLength,
    DWORD dwLocalAddressLength,
    DWORD dwRemoteAddressLength,
    DWORD* lpdwBytesReceived,
    OVERLAPPED* lpOverlapped
);

パラメーター

フィールド型説明
sListenSocketSOCKETすでに listen 関数が呼び出されているソケットを識別する記述子です。サーバーアプリケーションは、このソケットで接続試行を待機します。
sAcceptSocketSOCKET着信接続を受け入れるソケットを識別する記述子です。このソケットは、バインドも接続もされていない必要があります。
lpOutputBuffervoid*新しい接続で送信された最初のデータブロック、サーバーのローカルアドレス、およびクライアントのリモートアドレスを受け取るバッファーへのポインターです。受信データはバッファーのオフセット 0 から始まる前半部分に書き込まれ、アドレスはバッファーの後半部分に書き込まれます。このパラメーターは必ず指定する必要があります。
dwReceiveDataLengthDWORDlpOutputBuffer のうち、バッファーの先頭で実際の受信データに使用されるバイト数です。このサイズには、サーバーのローカルアドレスやクライアントのリモートアドレスのサイズを含めないでください。これらは出力バッファーの後ろに追加されます。dwReceiveDataLength が 0 の場合、接続を受け入れても受信操作は行われません。代わりに AcceptEx は、データを待たずに接続が到着した時点で完了します。
dwLocalAddressLengthDWORDローカルアドレス情報のために予約するバイト数です。この値は、使用するトランスポートプロトコルの最大アドレス長より少なくとも 16 バイト大きくする必要があります。
dwRemoteAddressLengthDWORDリモートアドレス情報のために予約するバイト数です。この値は、使用するトランスポートプロトコルの最大アドレス長より少なくとも 16 バイト大きくする必要があります。0 にすることはできません。
lpdwBytesReceivedDWORD*受信したバイト数を受け取る DWORD へのポインターです。このパラメーターは、操作が同期的に完了した場合にのみ設定されます。ERROR_IO_PENDING が返されて後から完了する場合、この DWORD は設定されないため、読み取ったバイト数は完了通知メカニズムから取得する必要があります。
lpOverlappedOVERLAPPED*要求の処理に使用される OVERLAPPED 構造体です。このパラメーターは必ず指定する必要があり、NULL にすることはできません。

公式ドキュメント

AcceptEx 関数は、新しい接続を受け入れ、ローカルアドレスとリモートアドレスを返し、クライアントアプリケーションが送信した最初のデータブロックを受信します。

注 この関数は、Windows Sockets 仕様に対する Microsoft 固有の拡張です。

戻り値

エラーが発生しなかった場合、 AcceptEx 関数は正常に完了し、TRUE が返されます。

関数が失敗した場合、 AcceptEx は FALSE を返します。その後 WSAGetLastError 関数を呼び出すと、拡張エラー情報を取得できます。 WSAGetLastError が ERROR_IO_PENDING を返した場合、操作は正常に開始され、まだ進行中です。エラーが WSAECONNRESET の場合は、着信接続が通知されたものの、呼び出しを受け入れる前にリモートピアによって接続が終了されたことを示します。

解説(Remarks)

AcceptEx 関数は、複数のソケット関数を 1 回の API/カーネル遷移にまとめます。 AcceptEx 関数が成功すると、次の 3 つの処理が行われます。

注 AcceptEx 関数の関数ポインターは、SIO_GET_EXTENSION_FUNCTION_POINTER オペコードを指定して WSAIoctl 関数を呼び出すことにより、実行時に取得する必要があります。WSAIoctl 関数に渡す入力バッファーには、AcceptEx 拡張関数を識別するグローバル一意識別子 (GUID) である WSAID_ACCEPTEX を格納する必要があります。成功した場合、WSAIoctl 関数が返す出力には AcceptEx 関数へのポインターが格納されます。WSAID_ACCEPTEX GUID は Mswsock.h ヘッダーファイルで定義されています。

プログラムは、 accept 関数の代わりに AcceptEx を使用することで、ソケットへの接続をより短時間で確立できます。

1 つの出力バッファーで、データ、ローカルソケットアドレス (サーバー)、リモートソケットアドレス (クライアント) を受け取ります。

単一のバッファーを使用することでパフォーマンスが向上します。 AcceptEx を使用する場合は、 GetAcceptExSockaddrs 関数を呼び出して、バッファーを 3 つの部分 (データ、ローカルソケットアドレス、リモートソケットアドレス) に解析する必要があります。Windows XP 以降では、 AcceptEx 関数が完了し、受け入れたソケットに SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT オプションが設定されると、受け入れたソケットに関連付けられたローカルアドレスを getsockname 関数で取得することもできます。同様に、受け入れたソケットに関連付けられたリモートアドレスは getpeername 関数で取得できます。

アドレスは内部形式で書き込まれるため、ローカルアドレスおよびリモートアドレス用のバッファーサイズは、使用するトランスポートプロトコルの sockaddr 構造体のサイズより 16 バイト大きくする必要があります。たとえば、sockaddr_in (TCP/IP のアドレス構造体) のサイズは 16 バイトです。したがって、ローカルアドレスとリモートアドレスには少なくとも 32 バイトのバッファーサイズを指定する必要があります。

AcceptEx 関数は、 accept 関数とは異なり、オーバーラップ I/O を使用します。アプリケーションで AcceptEx を使用すると、比較的少ないスレッド数で多数のクライアントを処理できます。オーバーラップ対応の Windows 関数と同様に、完了通知メカニズムとして Windows イベントまたは完了ポートを使用できます。

AcceptEx 関数と accept 関数のもう 1 つの大きな違いは、 AcceptEx では呼び出し元があらかじめ 2 つのソケットを用意しておく必要があることです。

sAcceptSocket パラメーターには、バインドも接続もされていない、開いているソケットを指定する必要があります。

GetQueuedCompletionStatus 関数または GetOverlappedResult 関数の lpNumberOfBytesTransferred パラメーターは、要求で受信したバイト数を示します。

この操作が正常に完了した場合、sAcceptSocket は次の関数にのみ渡すことができます。

ReadFile
WriteFile
send
WSASend
recv
WSARecv
TransmitFile
closesocket
setsockopt(SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT の場合のみ)
注 TransmitFile 関数を TF_DISCONNECT フラグと TF_REUSE_SOCKET フラグの両方を指定して呼び出した場合、指定したソケットはバインドも接続もされていない状態に戻ります。そのソケットハンドルは AcceptEx 関数の sAcceptSocket パラメーターに渡すことができますが、ConnectEx 関数に渡すことはできません。

AcceptEx 関数から制御が戻ると、ソケット sAcceptSocket は接続済みソケットの既定の状態になります。ソケット sAcceptSocket は、そのソケットに SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT が設定されるまで、sListenSocket パラメーターに関連付けられたソケットのプロパティを継承しません。SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT オプションを設定するには、 setsockopt 関数を使用し、ソケットハンドルとして sAcceptSocket を、オプション値として sListenSocket を指定します。

次に例を示します。

//Need to #include <mswsock.h> for SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT

int iResult = 0;

iResult =  setsockopt( sAcceptSocket, SOL_SOCKET, SO_UPDATE_ACCEPT_CONTEXT, 
    (char *)&sListenSocket, sizeof(sListenSocket) );
   

受信バッファーを指定した場合、オーバーラップ操作は、接続が受け入れられてデータが読み取られるまで完了しません。接続が受け入れられたかどうかを確認するには、SO_CONNECT_TIME オプションを指定して getsockopt 関数を使用します。受け入れられている場合は、接続が確立してからの経過時間を判定できます。戻り値は、ソケットが接続されている秒数です。ソケットが接続されていない場合、 getsockopt は 0xFFFFFFFF を返します。オーバーラップ操作が完了したかどうかの確認と SO_CONNECT_TIME オプションを組み合わせることで、アプリケーションは、接続は受け入れられたもののデータをまったく受信していない状態を判定できます。このように接続を確認することで、確立されてからしばらく経過してもデータを受信していない接続をアプリケーションが検出できます。そのような接続は、受け入れたソケットを閉じて終了させることをお勧めします。これにより、 AcceptEx 関数の呼び出しはエラーで完了します。

次に例を示します。


INT seconds;
INT bytes = sizeof(seconds);
int iResult = 0;

iResult = getsockopt( sAcceptSocket, SOL_SOCKET, SO_CONNECT_TIME,
                      (char *)&seconds, (PINT)&bytes );

if ( iResult != NO_ERROR ) {
    printf( "getsockopt(SO_CONNECT_TIME) failed: %u\n", WSAGetLastError( ) );
    exit(1);
}
注 スレッドが終了すると、そのスレッドが開始したすべての I/O は取り消されます。オーバーラップソケットでは、操作が完了する前にスレッドが閉じられると、保留中の非同期操作が失敗することがあります。詳細については ExitThread を参照してください。

Windows Phone 8: この関数は、Windows Phone 8 以降の Windows Phone ストアアプリでサポートされます。

Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2: この関数は、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2 以降の Windows ストアアプリでサポートされます。

サンプル コード

次の例では、オーバーラップ I/O と完了ポートを使用して AcceptEx 関数を呼び出します。
#ifndef UNICODE
#define UNICODE
#endif

#define WIN32_LEAN_AND_MEAN

#include <winsock2.h>
#include <ws2tcpip.h>
#include <mswsock.h>
#include <stdio.h>

// Need to link with Ws2_32.lib
#pragma comment(lib, "Ws2_32.lib")

int main()
{
    //----------------------------------------
    // Declare and initialize variables
    WSADATA wsaData;
    int iResult = 0;
    BOOL bRetVal = FALSE;

    HANDLE hCompPort;
    HANDLE hCompPort2;
    
    LPFN_ACCEPTEX lpfnAcceptEx = NULL;
    GUID GuidAcceptEx = WSAID_ACCEPTEX;
    WSAOVERLAPPED olOverlap;

    SOCKET ListenSocket = INVALID_SOCKET;
    SOCKET AcceptSocket = INVALID_SOCKET;
    sockaddr_in service;
    char lpOutputBuf[1024];
    int outBufLen = 1024;
    DWORD dwBytes;

    hostent *thisHost;
    char *ip;
    u_short port;

    // Initialize Winsock
    iResult = WSAStartup(MAKEWORD(2, 2), &wsaData);
    if (iResult != NO_ERROR) {
        wprintf(L"Error at WSAStartup\n");
        return 1;
    }    

    // Create a handle for the completion port
    hCompPort = CreateIoCompletionPort(INVALID_HANDLE_VALUE, NULL, (u_long) 0, 0);
    if (hCompPort == NULL) {
        wprintf(L"CreateIoCompletionPort failed with error: %u\n",
            GetLastError() );
        WSACleanup();
        return 1;
    }
            
    // Create a listening socket
    ListenSocket = socket(AF_INET, SOCK_STREAM, IPPROTO_TCP);
    if (ListenSocket == INVALID_SOCKET) {
        wprintf(L"Create of ListenSocket socket failed with error: %u\n",
            WSAGetLastError() );
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    // Associate the listening socket with the completion port
    CreateIoCompletionPort((HANDLE) ListenSocket, hCompPort, (u_long) 0, 0);

    //----------------------------------------
    // Bind the listening socket to the local IP address
    // and port 27015
    port = 27015;
    thisHost = gethostbyname("");
    ip = inet_ntoa(*(struct in_addr *) *thisHost->h_addr_list);

    service.sin_family = AF_INET;
    service.sin_addr.s_addr = inet_addr(ip);
    service.sin_port = htons(port);

    if (bind(ListenSocket, (SOCKADDR *) & service, sizeof (service)) == SOCKET_ERROR) {
        wprintf(L"bind failed with error: %u\n", WSAGetLastError());
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    //----------------------------------------
    // Start listening on the listening socket
    iResult = listen(ListenSocket, 100);
    if (iResult == SOCKET_ERROR) {
        wprintf(L"listen failed with error: %u\n", WSAGetLastError());
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    wprintf(L"Listening on address: %s:%d\n", ip, port);

    // Load the AcceptEx function into memory using WSAIoctl.
    // The WSAIoctl function is an extension of the ioctlsocket()
    // function that can use overlapped I/O. The function's 3rd
    // through 6th parameters are input and output buffers where
    // we pass the pointer to our AcceptEx function. This is used
    // so that we can call the AcceptEx function directly, rather
    // than refer to the Mswsock.lib library.
    iResult = WSAIoctl(ListenSocket, SIO_GET_EXTENSION_FUNCTION_POINTER,
             &GuidAcceptEx, sizeof (GuidAcceptEx), 
             &lpfnAcceptEx, sizeof (lpfnAcceptEx), 
             &dwBytes, NULL, NULL);
    if (iResult == SOCKET_ERROR) {
        wprintf(L"WSAIoctl failed with error: %u\n", WSAGetLastError());
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    // Create an accepting socket
    AcceptSocket = socket(AF_INET, SOCK_STREAM, IPPROTO_TCP);
    if (AcceptSocket == INVALID_SOCKET) {
        wprintf(L"Create accept socket failed with error: %u\n", WSAGetLastError());
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    // Empty our overlapped structure and accept connections.
    memset(&olOverlap, 0, sizeof (olOverlap));

    bRetVal = lpfnAcceptEx(ListenSocket, AcceptSocket, lpOutputBuf,
                 outBufLen - ((sizeof (sockaddr_in) + 16) * 2),
                 sizeof (sockaddr_in) + 16, sizeof (sockaddr_in) + 16, 
                 &dwBytes, &olOverlap);
    if (bRetVal == FALSE) {
        wprintf(L"AcceptEx failed with error: %u\n", WSAGetLastError());
        closesocket(AcceptSocket);
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }

    // Associate the accept socket with the completion port
    hCompPort2 = CreateIoCompletionPort((HANDLE) AcceptSocket, hCompPort, (u_long) 0, 0); 
    // hCompPort2 should be hCompPort if this succeeds
    if (hCompPort2 == NULL) {
        wprintf(L"CreateIoCompletionPort associate failed with error: %u\n",
            GetLastError() );
        closesocket(AcceptSocket);
        closesocket(ListenSocket);
        WSACleanup();
        return 1;
    }
    
    // Continue on to use send, recv, TransmitFile(), etc.,.
    //...

    return 0;
}

QoS に関する注意事項

TransmitFile 関数では、ファイルの送信後にソケットを「切断済みで再利用可能」な状態に戻す TF_DISCONNECT と TF_REUSE_SOCKET の 2 つのフラグを設定できます。サービスプロバイダーが、ファイル転送の完了前にソケットに関連付けられたサービス品質を直ちに削除する可能性があるため、これらのフラグはサービス品質が要求されているソケットでは使用しないでください。QoS を有効にしたソケットでは、これらのフラグに頼るのではなく、ファイル転送が完了した時点で closesocket 関数を呼び出すのが最適な方法です。

ATM に関する注意事項

Windows Sockets 2 で非同期転送モード (ATM) を使用する場合、接続のセットアップに関して重要な考慮事項があります。ATM の接続セットアップに関する重要な情報については、 accept 関数のドキュメントの「解説」セクションを参照してください。
出典・ライセンス: 上記「公式ドキュメント」の内容は Microsoft の Win32 API ドキュメント(MicrosoftDocs/sdk-api)を日本語に翻訳・改変したものです。© Microsoft Corporation. CC BY 4.0 で提供。
Microsoft 公式リファレンス: 英語 (en-us) · 日本語 (ja-jp) · 原文ソース (GitHub)