Artlet2D
Version 1.01 R3.1
Date 2018/06/16
Author s.programs
目次 (9 グループ / 55 ページ)
イメージ管理
alCreateImage
仮想イメージを作成
Artlet2D モジュールの仮想イメージ (仮想画面, Image) を作成します。
ID には、作成する仮想イメージの Image ID を指定します。すでに存在する Image ID を指定した場合、既存の仮想イメージは破棄されて新しい仮想イメージが作成されます。
alDeleteAll
仮想イメージをすべて削除
Artlet2D の仮想イメージをすべて削除し、GDI+ を開放します。
この命令実行後も、alCreateImage 命令でイメージを作成すれば、また Artlet2D を使用することができます。
この命令は、HSP スクリプトの実行終了時に自動的に実行されます。
alDeleteImage
仮想イメージを削除
指定した仮想イメージを削除します。
この命令の実行後は、仮想イメージは選択されていない状態となりますので、他の仮想イメージに描画を行う場合は alSelectImage 命令で別の仮想イメージを選択してください。
alGetHeight
仮想イメージの高さを取得
現在選択されている仮想イメージの Y サイズ (height) を取得します。
現在有効な Image ID が選択されていない場合は、-1 が返ります。
alGetID
現在選択されている Image ID を取得
現在選択されている仮想イメージの ID (Image ID) を取得します。
現在有効な Image ID が選択されていない場合は、-1 が返ります。
alGetWidth
仮想イメージの横幅を取得
現在選択されている仮想イメージの X サイズ (width) を取得します。
現在有効な Image ID が選択されていない場合は、-1 が返ります。
alSelectImage
仮想イメージを選択
操作の対象となる仮想イメージを選択します。
引数 ID には、alCreateImage 命令などで作成したイメージを指定します。
Artlet2D の描画命令やブラシ、フォント選択命令は、alSelectImage 命令で選択された仮想イメージに対して行われます。
クリッピング
alClipModeRect
クリッピングする領域を指定
クリッピングする矩形領域を指定します。
Artlet2D の描画命令は、ここで指定した領域の中にのみ描画を行うようになります。
クリッピングモードは、alDraw~, alFill~, alCopy~ などのさまざまな描画命令に適用されます。
alResetClipMode
クリッピングする領域を解除
クリッピングモードをデフォルトに戻します。
クリッピングモードは、alDraw~, alFill~, alCopy~ などのさまざまな描画命令に適用されます。
コピーモード
alCopyModeAlpha
半透明コピーモードを設定
画像コピー時に半透明でコピーするように設定します。
透明度は、パラメータ p1 で設定します。p1 が 0.0 の場合は完全に透明で、1.0 の場合は完全に不透明になります。
設定したコピーモードは、下記の命令に適用されます。
alCopyModeColorKey
カラーキー コピーモードを設定
画像コピー時に透過色として扱う色の範囲を設定します。
color 引数は、R, G, B の値を 1 つの整数値にまとめた形式で、16 進数表記のそれぞれの桁の意味は 0xRRGGBB となります。(COLORREF 型とは異なります。
alCopyModeGamma
ガンマ調整コピーモードを設定
画像コピー時にガンマ値を調整してコピーするように設定します。
設定したコピーモードは、下記の命令に適用されます。
コピー・ズーム
alCopyImageToImage
画像コピー (Image → Image)
コピー元 Image ID からコピー先 Image ID へ、画像をコピーします。
座標を示す引数を省略した場合は、コピー先、コピー元とも座標 0, 0、画像全域 (最大 9999, 9999) がコピーされます。
alCopyImageToScreen
画像コピー (Image → HSP screen)
コピー元 Image ID からコピー先 HSP スクリーン ID へ、画像をコピーします。
座標を示す引数を省略した場合は、コピー先、コピー元とも座標 0, 0、画像全域 (最大 9999, 9999) がコピーされます。
alCopyScreenToImage
画像コピー (HSP screen → Image)
コピー元 HSP スクリーン ID からコピー先 Image ID へ、画像をコピーします。
座標を示す引数を省略した場合は、コピー先、コピー元とも座標 0, 0、画像全域 (最大 9999, 9999) がコピーされます。
alStretchImageToImage
画像ストレッチコピー (Image → Image)
コピー元 Image ID の任意の矩形領域からコピー先 Image ID の任意の矩形領域へ、画像を拡大/縮小してコピーします。
alStretchImageToScreen
画像ストレッチコピー (Image → HSP screen)
コピー元 Image ID の任意の矩形領域からコピー先 HSP スクリーン ID の任意の矩形領域へ、画像を拡大/縮小してコピーします。
alStretchScreenToImage
画像ストレッチコピー (HSP screen → Image)
コピー元 HSP スクリーン ID の任意の矩形領域からコピー先 Image ID の任意の矩形領域へ、画像を拡大/縮小してコピーします。
ピクセル操作
alErase
仮想イメージ全体を消去
仮想イメージのビットマップ全体を、黒色・透明 (ARGB(0, 0, 0, 0)) の状態に消去します。
alGetPixel
ピクセルの値を取得
現在の仮想イメージ上の 1 ピクセルの値を取得します。取得される値は、ARGB 形式の数値です。
ARGB 値は、R, G, B, A の値を 1 つの整数値にまとめた形式で、16 進数表記のそれぞれの桁の意味は 0xAARRGGBB となります。
alSetPixel
ピクセルの値を設定
現在の仮想イメージ上の 1 ピクセルに値を設定します。
ARGB 値は、R, G, B, A の値を 1 つの整数値にまとめた形式で、16 進数表記のそれぞれの桁の意味は 0xAARRGGBB となります。
ファイル操作
alCreateImageByFile
画像ファイルから仮想イメージを作成
画像ファイルを読み込んで仮想イメージを作成します。
ID には、作成する仮想イメージの Image ID を指定します。すでに存在する Image ID を指定した場合、既存の仮想イメージは破棄されて新しい仮想イメージが作成されます。
alGetFileWidth
画像ファイルの幅、高さを取得
画像ファイルの幅、高さをピクセル単位で取得します。
BMP, GIF, JPEG, PNG, TIFF など GDI+ が読み出せる形式をサポートします。
画像を正しく読み込めなかった場合、システム変数 stat の値は -1 になります。
alLoadFile
画像ファイルをロード
現在の仮想イメージ上に画像ファイルをロードします。
BMP, GIF, JPEG, PNG, TIFF など GDI+ が読み出せる形式をサポートします。
引数 px, py で、描画先の左上座標を指定します。
alSaveFile
画像ファイルを保存
現在の仮想イメージをファイルとして保存します。
保存形式は、引数 MIME で指定します。指定することができる MIME タイプは、"image/bmp", "image/jpeg", "image/gif", "image/tiff", "image/png" のいずれかです。
ブラシ設定
alColor
描画色を設定
Artlet2D で描画する色を設定します。
R, G, B は color 命令で指定するものと同じ、各 8bit の RGB 値です。
A には描画時のアルファ値 (透明度) を指定します。A = 0 の場合完全に透明で、255 の場合完全に不透明な色となります。
alEraserBrush
消しゴムブラシの設定
ブラシを消しゴムブラシに設定します。
このブラシを選択して描画されたピクセルは、黒色・透明 (ARGB(0, 0, 0, 0)) として消去されます。
alFont
フォントを設定
alDrawText 命令で描画するフォントを指定します。
引数は、HSP 標準の font 命令と同じものです。ただし、フォントの種類には、ビットマップフォントは使用できません。必ずベクタデータを持った TrueType フォントを使用する必要があります。
alGradientColor
グラデーションブラシを設定
グラデーションブラシを設定します。
設定されるグラデーションのパターンは、ポイント (x1, y1) から ポイント (x2, y2) にかけて、色が ARGB1 から ARGB2 に変化するものとなります。
alHsvColor
描画色を HSV で設定
Artlet2D で描画する色を HSV (色相, 彩度, 明度) で設定します。
H, S, V は hsvcolor 命令と同じフォーマットで指定します。
A には描画時のアルファ値 (透明度) を指定します。A = 0 の場合完全に透明で、255 の場合完全に不透明な色となります。
alPenStyle
ペンのスタイルを設定
ペンのスタイルを設定します。
ペンのスタイルとして、以下の定数が定義されています。
alPenWidth
ペンの太さを設定
ペンの太さをピクセル単位で設定します。
ここで設定したペンの太さは、alDrawLine や alDrawEllip など線を描画する命令に適用されます。
alSysColor
システムカラーから描画色を設定
Artlet2D で描画する色をシステムカラーから設定します。
p1 にはシステムカラーの番号を指定します。この番号は、syscolor 命令と同じもの使用します。
A には描画時のアルファ値 (透明度) を指定します。
alTextureImage
テクスチャブラシを設定
テクスチャブラシを設定します。
ID で、テクスチャの画像データを保持している仮想イメージの ID を指定します。
図形描画
alDrawClosedCurve
閉曲線の描画
与えられた配列に基づいて曲線を描画します。
配列 arr のデータは、x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列です。p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。この命令は、指定されたすぺての点を通る曲線を描画します。
alDrawCurve
曲線の描画
与えられた配列に基づいて曲線を描画します。
配列 arr のデータは、x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列です。p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。この命令は、指定されたすぺての点を通る曲線を描画します。
alDrawLine
線分を描画
(x1, y1) から (x2, y2) に伸びる線分を描画します。
Artlet2D (GDI+) には、「カレントポジション」という概念はありません。HSP 標準の line 命令と違い、2 つのポイントを省略せず指定する必要があります。
alDrawLines
折れ線の描画
与えられた配列に基づいて折れ線を描画します。
配列 arr のデータは、x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列です。p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。
alDrawPie
扇形の描画
扇形を描画します。
この扇形は、塗りつぶしではなく線で枠を描画した図形です。
alDrawPoly
多角形の描画
与えられた配列に基づいて多角形を描画します。
配列 arr のデータは、x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列です。p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。
alDrawRect
矩形の描画
引数で指定した位置・サイズの矩形を描画します。
この矩形は、塗りつぶしではなく線で枠を描画した図形です。
alDrawText
文字列の描画
仮想イメージに文字列を描画します。
引数 "str" の文字列を、左上座標を px, py とする 幅 w, 高さ h の矩形領域内に描画します。文字列が矩形領域の幅を超える場合は、自動的に折り返して描画されます。
引数 ax, ay で、横方向, 縦方向のアラインメントを指定できます。
alFillClosedCurve
塗りつぶし閉曲線の描画
与えられた配列に基づいて曲線を描画します。
配列 arr には、ポイント x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列を指定します。この命令は、指定されたすぺての点を通る曲線を描画します。
p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。
alFillPoly
塗りつぶし多角形の描画
与えられた配列に基づいて多角形を描画します。
配列 arr には、ポイント x1, y1, x2, y2, ..., xN, yN となる数列を指定します。
p1 には、配列にいくつのポイントが入っているかを指定します。
座標変換モード
alResetTransMode
座標変換モードをリセット
座標変換モードをデフォルト状態 (無変換) に戻します。
座標変換モードは、alDraw~, alFill~, alCopy~ などのさまざまな描画命令に適用されます。
座標変換モードは、モード変更命令を実行したときに選択されている仮想イメージ ID に対して適用されます。
alTransModeMatrix
座標変換マトリックスを設定
座標変換モードとしてマトリックス (行列) を設定します。
座標変換モードは、alDraw~, alFill~, alCopy~ などのさまざまな描画命令に適用されます。
座標変換モードは、モード変更命令を実行したときに選択されている仮想イメージ ID に対して適用されます。
alTransModeOffsetRotateZoom
座標変換パラメータを設定
座標変換モードとしてパラメータを設定します。
dx, dy は、描画位置を平行移動するオフセットを指定します。
pa は、(元の原点を中心に) 回転させる角度を指定します。
sx, sy は、(元の座標系を基準に) 縦・横方向に引き伸ばす量を指定します。
alTransModeRotateAt
座標変換パラメータを設定
座標変換モードとして、任意の点を中心とした回転を設定します。
pa は、回転させる角度を指定します。
px, py は、回転の中心となる点を指定します。
座標変換モードは、alDraw~, alFill~, alCopy~ などのさまざまな描画命令に適用されます。